ここだけの話1 なぜ標準化? |
■1970年代、サッチャーは、日本製品の強さの秘密を、 |
日本のTQC,改善活動に見つけ、これを英国の国家規格にし、 |
EC内での貿易条件にし、ISOの原型に導いた。 |
■1982年、複数のネットワークのプロトコル(通信規約 |
(TCP/IP))を標準化し、アメリカの教育機関で広めた。 |
■日本の改善は、ISOで覆われ、インターネットで凌駕された。 |
そして、多数決標準の中国に占領されようとしている。 |
■私も含め日本人は、標準、標準化は好きではない。 |
職人芸を尊び、物まねを嫌う。 |
■しかし文明の歴史は、いち早く1つにして広めたものが勝利する。 |
■17世紀末仏オレン・プランは公差による鉄砲製造を職人に提案、 |
断られ、後の大統領、当時大使ジェファーソンに受け要られ |
独立戦争、南北戦争、横断鉄道、米国の産業革命をもたらす。 |
■少し読み解くと、当時の企画部品、ジグ、ゲージ、マスター |
モデルは、現代の作業の標準化(工程、方法(5M)、作業手順、 |
回数、作業時間)と部品の標準化(用途、製品構成、部品構成、 |
階層別動的品質特性、材質寸法品質特性)と引き継がれ、銃砲の |
大量生産はT型フォードと共にアメリカ大繁栄の基礎を築いた。 |
■アメリカの繁栄は、形ある物の工業化のための標準化でした。 |
形のない情報の標準化が、デジタル化ともいえます。 |
■情報の標準化は、物の標準化の上に成り立つ。 |
■情報の標準化のために、物すべてを数字で示す必要があます。 |
階層、関連性を考えて数列(コード)にする必要があります。 |
■この際、決定的なことは、同じコードを作ると、たちまち、 |
そのシステムは機能しなくなる。つまりこの世に同一人物、 |
同一物を作ってはいけないことです。 |
■このため、全ての対象を、分類、体系、正規化(特定化) |
しなければならない。持続化のための変更管理も必須です。 |
■これは、膨大な作業で、人工に限りのある中小企業には、 |
荷が重い。 |
この壁を突破した企業のみ、中堅企業の門をたたける。 |
■IT、AI、Iotにすぐにはとびつけない。 |
着実な標準化こそ、成長の、デジタル化の第1歩です。 |