標準化メソッド 製品:VE

 

  3.2.1.3VE(Value Engineering 価値工学)  
要件項目                       要件項目内容  

1)VEによる

要件対応

2)VEとは

@VEの定義

AVEの目的

3)VEによる

標準化

 

1)VE(価値工学)による要件対応
・コミュニケーション面:製品構成標準化
 製品面:構造品質特性標準化
 ヤル気面:設計標準化と改善力向上

 

2)VE(Value Engineering 価値工学)とは
@VEの定義
@VE(Value Engineering 価値工学)定義(日本VE協会)
・VEとは、製品やサービスの「価値」を、果たすべき「機能」
 とかける「コスト」との関係で把握し、システム化された
 手順によって「価値」の向上をはかる手法です。
・標準原価:標準時間、契約単価で見積もまれた原価
・計画原価:見込原価、標準原価で計画された原価
・実関原価:伝票記録、作業記録で実関積算された原価
・VEとVA(Value Analysis価値分析)は混同されがちだが、
 VEは開発目的に、VAは実施段階のコスト分析に用いる。

 

A数式によるVEの目的

 

           機能(Function)F 基本機能化
価値(Value)V=――――――――――――――
           コスト(Cost)C コストを下げる

 

3)VE(Value Engineering 価値工学)による標準化
・機能分析による製品・機能の標準化
・コスト分析による、部品コスト標準化
・コスト・機能最適化による仕様標準化

 

 

4)VEによる

標準化の方法

4)-1コミュニケーション

a通常チャンネル

4)VE(Value Engineering 価値工学)による標準化の方法
4)-1コミュニケーション 製品構成標準化
a通常チャンネル
 標準製品構成コスト標準化
@対象製品群、基本(標準)製品設定(基本―派生関係)
A製品機能定義
B製品機能整理
C製品機能コスト分析
D標準製品構成・機能・コスト設定
E標準部品・機能・コスト設定 
F標準部品標準原価設定 
G価値(機能・コスト)の階層
H標準製品、製品群、標準原価設定

 

・価値(機能・コスト)の階層

 

階層 コストの階層 コスト価値の階層
製品環境

 

エネルギーシステム、信号デジタル方式
製品 製品基本機能他方式安全性、耐久性
機能ユニット ユニット基本機能他方式特性、操作性、信頼性
機能部品 他方式他工法で同水準異常動作特性
かたまり部品 最少部品、軸間距離公差不要加工
部品 安価材質、寸法公差不要加工
締結部品 締結不要、測定不要で価値維持

 

bリスクチャンネル
bリスクチャンネル
・製品構成コスト増個所不特定
@製品群別標準原価と実績原価の差の分析
Aコスト増部品のコスト分析(材料、労務、経費)
Bコスト増部品の内外作、仕入先、外注先コスト分析
Cコスト増部品の品質(不良、クレーム)分析
Dコスト増製品部品の顧客別・方式別クレーム・苦情把握

 

 
cチャンスチャンネル

 

cチャンスチャンネル
■コスト増対応
 ・部品・製品・製品群標準原価増への対策可能性
 ・新たな部品・製品・製品群標準原価設定
 ・部品・製品・製品群標準原価増への対策
 ・原価管理システムへの対応

 

 

 

4)-2製品 

構造品質特性 標準化

a現状製品

 

4)-2製品 構造品質特性標準化
a現状製品
・自社製品構造品質特性データ化を設計部品表、図面にて行う
@製品群区分:製品群コード体系
A製品群機種コード体系
B全機種設計部品表(機能、品質特性)確認
C全機種工程、部品コード体系
D全機種工程、品質特性確認
E全機種部品調達先、品質特性確認
F全部品検査基準確認
G採番システム、自動採番基準により、全部品コード採番>
 
bデジタル製品
bデジタル製品
・開発製品構造品質特性データ化を設計部品表、図面にて行う
@製品群区分:製品群コード体系
A製品群機種コード体系へ新デジ製品群追加
B新デジ製品設計部品表(機能、品質特性)確認
C新デジ製品工程、部品コード体系
D全新デジ製品工程、品質特性確認
E新デジ製品部品調達先、品質特性確認
F全部品検査基準確認
G採番システム、自動採番基準により、全部品コード採番

 

 
c不足技術
c不足技術、
・不足設計部品表データ化
@技術開発管理プロセス標準化
 

 

4)-3ヤル気  設計力量 水準データ化

a標準化・改善力強み評価

4)-3ヤル気 設計力量水準データ化
a標準化・改善力強み評価
・守秘業務システム構築力評価
@設計部品表把握力評価(コード体系、採番方法、採番管理理解)
 
b標準化力変身
b標準化力変身
・設計部門標準化力評価待遇
@設計部品表作成・標準化力量評価
Aデジ製品設計部品表作成・標準化力量評価

 

 
c改善力変身
c改善力変身
・設計部門改善力評価待遇
@設計部品表・評価・改善力力量評価
Aデジ製品設計部品表評価・改善力力量評価